2013年5月9日

サプリメーカーが語りたがらない10の事実

5月5日付けのWall Street Jornalに「サプリメーカーが語りたがらない10の事実」と題された興味深い記事を見つけました。記事はアメリカのサプリメント市場について語られたものですが、日本の健康食品市場、ひいてはプロポリス市場にもよく当てはまっていて非常に興味深く読めます。

目次だけ抽出するとこのようになります。
1. 「選択肢の多さで消費者を圧倒する」
2. 「サプリは薬剤と違ってFDAの認可なしに販売できる」
3. 「ラベルでサプリを判断するのは難しい」
4. 「健康効果には議論の余地がある」
5. 「健康的な食事に代わる錠剤など存在しない」
6. 「免責条項や警告文を読むには拡大鏡がいるかもしれない」
7. 「魔法のやせ薬など存在しない」
8. 「自然と安全は別物である」
9. 「増加した効き目は薬剤によるものかもしれない」
10. 「摂取しているサプリを医者に知らせる必要がある」
実際の記事はリンク先を見ていただくとして、健康食品やプロポリスとの関連で述べてみたいと思います。

1. 「選択肢の多さで消費者を圧倒する」

健康食品の国内ネット販売大手のケンコーコムで、プロポリスというカテゴリーにはトータルで139種類のプロポリス製品が登録されています。さらにそのカテゴリー内にアルコール抽出プロポリス液、水抽出プロポリス 、プロポリスカプセル・粒 、熟成プロポリス、超臨界抽出プロポリス、プロポリスキャンディー、プロポリススプレー、プロポリスドリンクという沢山のサブカテゴリーがあります。これは一つの販売事業者の例なので、実際に市場に流通しているプロポリス製品は少なくともこの数倍はあるとみられています。この中から自分にあったプロポリスを捜すのは大変に難しい作業です。

2. 「サプリは薬剤と違ってFDAの認可なしに販売できる」

FDAというのは日本で言えば厚生労働省にあたります。一般の健康食品やプロポリスなどのサプリメント類は、薬ではなく食品という扱いなので、基本的には厚生労働省の認可は必要ありません。一見良いことのようですが、そのことが逆に、品質的にバラつきの多い玉石混交状態をつくりだしています。

3. 「ラベルでサプリを判断するのは難しい」

健康食品やサプリの成分を広告やラベル表示だけで判断するのは難しい。プロポリスで問題なのは大きく分けて2つあります。

一つ目は原材料の産地を偽ること。実際にプロポリスはブラジル全土で広く生産されているのですが、日本で販売されている大多数のプロポリスはミナスジェライス州産を謳っています。これはミナスジェライス州産のプロポリスが最も高品質という評価が定着しているためで、パラナ州やサンパウロ州産のプロポリスをミナスジェライス州産と表示するようなことは普通に横行しているのが実情です。

2つ目は濃度を実際より高く表示すること。これもかなり横行していて、プロポリス濃度10%のものを濃度30%や50%と表示している例もよく見かけます。また高い濃度を出しやすいBRIX濃度のみを表示し消費者に高濃度と思わせる例もあります。(尚、BRIX濃度はほとんど意味がありません。)

4. 「健康効果には議論の余地がある」
7. 「魔法のやせ薬など存在しない」

日本では特定保健用食品以外の一般の健康食品やプロポリスなどが効能・効果を謳い広告することを禁止しています。ところがこれまた多くの事業者が効能・効果を謳うばかりでなく、それらを誇大に表示しています。プロポリスの例では、「癌が治る」というのがこれにあたります。これは明らかな薬事法違反なのですが、行政側の指導が追いついていないのが現状です。そのため行政側は実際の被害がでるなど極端な場合などに限り、一罰百戒の意味を込めて取締をしています。

8. 「自然と安全は別物である」

これもよくある宣伝方法です。「天然の原料」であることで「安全性」とクリーンなイメージを強調するのですが、実際のところ自然であることは安全性を担保するものではありません。プロポリスの場合でも、過剰に摂取すると下痢になりますし、薄めずに飲むと喉をやられることがあります。ナチュラルであることを過信せず、飲み方や用量を守ってのむことが大事です。

10. 「摂取しているサプリを医者に知らせる必要がある」

これはケースバイケースですが、基本的には知らせるべきだと思います。
最近はサプリメントについての理解も進んできて好意的に受け入れる医師も多いです。そいう医師だと的確な助言が受けられると思います。プロポリスの場合、代替療法として積極的に進める医師さえいるようです。ただ、依然としてサプリメントや健康食品を毛嫌いする医師も多く、その場合サプリの摂取を禁止されることもあります。