2012年10月21日

トマトに含まれる「リコピン」が脳卒中のリスクを軽減

トマトに含まれる成分「リコピン」に様々な作用があることは有名です。

多少眉唾ながら、昔NHKの「〇〇してガッテン!」ではリコピンに男性型脱毛を抑制する作用があるなどと紹介され、ハゲのおじさんたちがトマトを買い占めるという事件もありました。(冗)

そんな「リコピン」ですが、今回フィンランドの研究で、脳卒中の確率を低下させる可能性が確認されました。以下WSTよりの引用ですが、こちらはきちんとしたエビデンスに基いており一定の評価ができると思います。高血圧や高脂血症に悩む方にとっては朗報ですね。

記事によると「リコピン」はスイカ、グレープフルーツ、パパイア、マンゴーなどのフルーツ類にも含まれるそうです。トマトは野菜というよりフルーツなのかもしれませんね。

さて、何故かスパゲッティ ナポリタンが食べたくなったな。(^^ゞ
トマトを含んだ食事は脳卒中の確率を低下させる可能性がある。

トマトに含まれる抗酸化作用のある成分「リコピン」の血中濃度が最も高い水準にある男性は、最も低い水準にある男性より脳卒中の頻度が低かったことが新しい研究で分かった。全体的に、脳卒中のリスクは55%低減したという。

フィンランドで実施されたこの研究は9日発行の米医療誌「Neurology」に発表される。米農務省(USDA)の栄養素データベースによると、リコピンはトマトペーストやトマトピューレ、トマトソースといった加熱処理をしたトマト製品の中に最も多く含まれている。

USDAによると、カップ1杯のマリーナソースにはリコピンが3万1000マイクログラム超含まれており、一方で平均的な生のトマトに含まれるリコピンは約3165マイクログラムだという。ファストフードのピザ1切れに含まれるリコピンの量は2074マイクログラムで、スプーン1杯のケチャップには2146マイクログラムのリコピンが含まれる。リコピンはスイカ、グレープフルーツ、パパイア、マンゴーにも含まれる。

政府が推奨するリコピンの摂取量は特にないが、政府の食事に関するガイドラインはこれまで少なくとも5~9サービングの果物と野菜を1日に摂(と)るよう勧めている。2010年に米国は食事に関する指針を改定し、そこには果物と野菜の摂取量を「増やし」、1日に少なくとも2カップ半の量を摂取すれば心臓発作や脳卒中のリスクが軽減すると記載されている。ほかにもリコピンが前立腺やほかのガンのリスクを軽減することを示唆する研究がいくつかある。

ニューヨークのレノックスヒル病院にある脳卒中および脳血管内手術センターで責任者を務めるラファエル・オルティス医師はリコピンの研究には携わっていないが、この研究は脳卒中のリスクを減らすために運動と禁煙と同時に「食事がとても重要である」ことを示したと述べた。同氏によると、リコピンは炎症を緩和し、血栓の形成を防ぐという。

フィンランドの研究は1031人の男性を対象に行われたが、これは心血管系の病気に関するリスク要因を検証するため、より幅広く実施された研究の一部だった。対象となったのは42~61歳のフィンランド東部クオピオ市内とその周辺で暮らす男性で、研究は1990年代初頭に開始された。研究の最初と7年後に、ほとんどの男性から血液サンプルが採取された。またこれらの男性は平均で12年間にわたり追跡調査された。

この研究の筆頭執筆者で、東フィンランド大学医学部のJouni Karppi氏は、この研究の主な目的はレチノール(ビタミンA)、ビタミンEの一種であるα-トコフェロールといった別の成分が脳卒中の発生頻度に影響するかどうかを調べるものだったと指摘する。

ビタミンAやEの水準との関連性は見いだせなかったが、その代わり、血中のリコピン濃度が最も高い水準にあった男性は最も低い水準の男性より55%の割合で脳卒中の発生頻度が低いことが分かった。虚血性と呼ばれる脳卒中の場合は59%の割合で低かった。虚血性は血栓によって引き起こされるもので、脳卒中の中で最も一般的なものだ。

全体として、研究対象となった1031人の男性で67件の脳卒中があり、そのうちの50件が虚血性だった。リコピンの血中濃度が最も低いとみられる258人の男性の中では25件の脳卒中があり、最も濃度が高いグループの脳卒中は11件だった。男性はリコピンの血中濃度により4つのグループに分けられた。

研究はフィンランドのラップランド中央病院から資金援助を得て実施された。

Wall Street Journal より

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