2012年8月21日

男性型脱毛症治療に新たな光!

薄毛やハゲに悩む男性に朗報です。

大半の男性が、中年になると髪が薄くなり始め、そして約8割の男性は、70歳までに部分的にせよ毛髪を失います。かくいう私も他人事ではありません。(^_^;)

現在、博士らはこの薬品について製薬会社と交渉中とのことで、早ければ2年後には市場にハゲ治療薬が出回っている可能性があるといいます。期待したいところです。
米国・ペンシルベニア大学のGeorge Cotsarelis博士らはScience Translational Medicine 2012年3月21日号に、男性型脱毛症(AGA)治療に新たな光明となり得る研究を発表しました。

男性型脱毛症にはテストステロンと遺伝の両方が関わっていることは知られていますが、脱毛に至る正確な原因とプロセスについては未だに明らかになっていないため、博士らは男性脱毛症になり、毛髪移植した22人の白人男性(45~65歳)の頭皮組織を分析しました。頭皮組織を採取された22人は、全員男性型脱毛症治療薬であるミノキシジルまたはフィナステリドのどちらも未使用でした。

同一人物の毛が抜けてハゲた部位の頭皮組織と毛髪のある部分の頭皮組織を遺伝子解析した結果、ハゲている部分の頭皮組織には「プロスタグランジンD2」という物質が、毛髪のある部分の頭皮に比べて3倍も高い水準で存在することが明らかになりました。

そこでさらに博士らは、マウスを使用して「プロスタグランジンD2」を皮膚で増加させたらどうなるかを実験した結果、脱毛促進、毛包の縮小、皮脂腺の増生などヒトの男性型脱毛の特徴すべてが発現しました。また培養した人間の毛包を使用した実験でも同様でした。さらにマウスを使った第2の実験で毛髪成長抑制には、「GPR44レセプター」が関与して生じていることも明らかになりました。

博士らはこの結果から、脱毛後の頭皮に毛髪が再生できるか、脱毛を予防することができるかは今後の研究によるが、「プロスタグランジンD2」と「GPR44レセプター経路」をターゲットとし、「GPR44レセプター」をブロックするような薬剤治療が男性型脱毛症の直接的効果を持つ治療法になるのではないかとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子

Science Translational Medicine 2012年3月21日号