2006年1月26日

アガリクスのその後

昨年10月、「アガリクスががんに効く」などの誇大広告(薬事法違反)により「史輝出版」や健康食品会社「ミサワ化学」の役員が逮捕された事件は記憶に新しいが、その後アガリクスはどうなってしまったのだろうか?

サンパウロの日本語紙「ニッケイ新聞」の先日の記事を見ると、ブラジルのアガリクス生産者が深刻な打撃を受けていることが分かる。
日系健食業界の攻防=薬事法違反で逮捕者=アガリクス=イメージ・ダウンで生産激減

〇五年十月、アガリクス生産・加工業者に衝撃が走った。がんに効くと書籍で宣伝したなどとして、出版社の役員や健康食品販売会社の社長など計六人が、日本で薬事法違反(承認前の医薬品の広告、無許可販売)の疑いで逮捕されたのだ。 逮捕者が出るだろうと、その数カ月前から内部関係者の間でささやかれ、ブラジルにも情報が伝わっていた。事件は想像以上の深い爪跡を残した。

「知ってはいたんだけど、これほどの余波があるとは予想もつかなかった。問題の本も持っていますが、『末期がんの患者に効いた』など宣伝の仕方はあまりにも大げさ。アガリクスは薬ではありませんよ」。聖市近郊の町に住む、生産者はやり場の無い怒りをぶつけた。十年足らず前に生産設備を譲り受け、細々ではあるが、投資を行い、流行の健康食品をつくってきた。が事件のせいで、出荷がぴたりと止まった。イメージ・ダウンのために、注文が入らなくなったからだ。アガリクス一筋だった故に、壊滅的な被害を受けた。「商売変えを模索しているところです。設備を買ってくれる人なんかいないから、そのまま放置の状態ですよ」。

◇◇◇

業者の声を総合してみると、事件前と事件後では売上が三割~四割下がった。八割~九割減の被害を受けたところも。
アガリクスの流行のピークは〇二~〇三年で、以後売上は右肩下がりの傾向を見せ始めていた。知名度のある業者を例にすると、年間に六十トン(乾燥茸)の出荷量を誇っていたのが、四十トンにまで落ち込んだ。 今回の事件がそこに〃追い討ち〃をかける形になり、日本では新聞・雑誌の広告欄から瞬く間にその名が消えていったという。
「もう盛り返すことはないでしょう。値段を安くしたからといって、日本人が買ってくれるわけではない。流行の恐さをまざまざと知らされた事件だった。〃一本足〃で立つのはやはり危ない。多種の商品を、開発していかなければ」(サンパウロ大都市圏の生産者)。

果たして、今後どんな展開を見せていくのだろうか? 淘汰が進んでいくのは間違いない。(1)プロポリスと混合した商品にする(2)ブラジル国内の販路拡大(3)日本以外の国への輸出──などが考えられそうだ。

国内では加工品に対して規制が強いから、(1)(3)の方向に進んでいくのではないかと思われる。実際に、台湾向けの販売に力を入れ始めた業者も現れ始めた。前述の名の知れた業者は、米国のFDA(食品医薬品局)の販売許可を得て、同国への輸出を広げていきたい考え。「厚生労働省(日本)の取り締まりが強化されている。米国のお墨付きがあれば、日本人のイメージも変わっていくのでは」と望みを託している。

2006年1月11日(水)付 ニッケイ新聞より

2006年1月19日

「賞味期限」と「消費期限」の違い

「消費期限」とは、弁当や生めんのような品質が落ちるのが早い食品に表示されていて、食べられる期限(飲食可能な期限)を示しています。製造日を含め品質が保たれる期間が、おおむね5日以内のものに表示されます。期限を過ぎたものは食中毒の発生の恐れがあるので注意が必要です。

「賞味期限(品質保持期限)」とは、缶詰や即席ラーメンのように、品質が落ちるのが比較的緩やかな食品に表示されていて、おいしく食べられる期限(すべての品質が十分に保持される期限)を示しています。保存状態が良好であれば、賞味期限を多少過ぎても安全に食べることが出来ます。品質が保たれる期間が3ヶ月を超えるものについては「年月」のみの表示でもよいことになっています。

プロポリスをはじめとする健康食品には通常「賞味期限」を表示してあります。
尚、新聞に面白い記事がありました。参考にして下さい。
「賞味期限切れ」いつまで食べられる?

五感生かし自ら判断  食品に記載されている「賞味期限」。うっかり期日を過ぎてしまい、「仕方ないか…」と捨ててしまった経験は多くの人にあるだろう。実際、アンケートによると、食品を捨てる理由の一位は「賞味期限が切れた」から。だがちょっと待ってほしい。適切な保存方法で未開封ならば、期限を過ぎてもしばらくは口にすることが可能だ。「もったいない」精神を大切にしたい。

≪捨てる基準?≫ 
「消費期限」はいわゆる“生もの”に適用され、弁当、おにぎり、サラダのほか、生鮮食品の一部などが該当する。おおむね製造から5日以内で、期限が切れたら食べないほうがよいとされている。一方、「賞味期限」(品質保持期限)は、おいしさを保証する期限であり、期日を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない。

だが、兵庫県消費者団体連絡協議会(兵庫)が昨年、県内の消費者約2800人を対象に実施したアンケートによると、食品を食べずに捨てるのは「賞味期限が過ぎたとき」が58.5%でトップ。「変色・異臭がしたとき」(39.6%)を上回り、消費者が「おいしさの期限」である賞味期限を参考に食品を捨てていることがうかがえる。

≪開封後は注意≫
賞味期限が過ぎた食品は、一体いつまで食べられるのだろうか。

関係業界団体によると、記載してある賞味期限は若干短めに設定している場合がほとんどという。「風味は落ちるが、数日ならば(期日を)過ぎて食べても大丈夫」(納豆の業界団体「全国納豆協同組合連合会」)、「食品衛生上安全な期限の7割ほどの期間に賞味期限は設定してあり、過ぎても食べられる」(ヨーグルトなどの業界団体「日本乳業協会」)などと語っている。

注意しなくてはならないのは、賞味期限は開封しないことが前提になっていることだ。開封した場合は賞味期限は“無効”となる。このため、「開封した場合はお早めにお召し上がりください」などと記載されているが、この「早め」がどれぐらいかも判断に迷うところだ。「できれば1日から2日で飲みきってほしい」とするのは、牛乳の普及振興に携わる日本酪農乳業協会。開封すると、パック内で細菌の増殖が始まってしまうため、少しでも早く飲み終えることを勧めている。

≪もったいない≫
もちろん低温状態や直射日光が当たらない場所など、「適切な保存方法」が実行された場合のみだ。異臭を放っていたり、すでにカビが発生していた場合など明らかに傷んでいる場合は、捨てたほうがいい。

傷んでいる状態の見分け方について「熱してみて、白と透明な層に分離したら古くなっている」(牛乳)、「表面が乾燥し始めていたら、2次発酵している可能性があるので食べないほうがいい」(納豆)などと各業界団体はアドバイスしている。

食品表示について詳しい甲南女子大学の奥田和子教授(食文化論)は、「賞味期限を過ぎたから、すぐに捨てるということは、『もったいない』という観点からやめた方がいい。見た目やにおいなど五感をフルに生かし、食べられるかどうかの判断をできるようになることが重要」と話している。

【2006/01/15 産経新聞 東京朝刊より】

2006年1月13日

コーヒーはアルコールの害を減らすか?

アルコールを多く飲む人ほどアルコール性肝障害の指標の一つyGPTが高くなる傾向があります。欧米や日本での調査では、コーヒーをより多く飲んでいる人ほどyGPTの値が低くなるという結果が出ました。

この結果はコーヒーがアルコール性肝障害を軽減する可能性を示しています。今後のちゃんとした比較試験による科学的な証明が待たれます。